府中の駅周辺が妙に渋滞していた休日の日中。
止せばいいのに、ちょっとショートカットしてやろうと幹線道路から外れたら、案の定道に迷ってしまいました。
どこだか細い道を通っていると、住宅街の中に突然イカした外観の蕎麦屋が現れました。
店の名前は、手打ち蕎麦 蕎藤(きょうどう)さん。
あんまり気になったので、所用を片付けた後、ランチをとりに戻ってみました。
🌀アクセス
蕎藤さんの所在地は、東京都府中市緑町一丁目。
最寄駅である京王線府中駅からは、歩いて10分ほどの距離。
甲州街道の一本北側に並行して走る細い道沿いにあります。
専用の駐車場は、店に向かって左側の駐車場に3台分用意させれいます。
🌀外観と店内の様子
住宅街の中の一軒家を改装した店舗なのですが、京都あたりの小料理屋を、そのまま一軒移動させてここにはめ込んだような、風情ある外観をしています。
突然こんな味のある外観の店が現れたので、何事かと少々吃驚してしまいました。
門から玄関までのアプローチが、古民家風の和な風情で実に良いですね。
入口横にはテラス席があって、この席はペットの同伴が可能。
扉を開けて中に入ると、店内には和モダンな4〜5人掛けのテーブルが二つに、
座り心地の良さそうなカウンターが数席。
あまり大きな店ではありませんが、二階は小宴会ができるスペースになっているようです。
上を見上げると、高く開放感のある吹き抜けには、古民家から移築したらしき古い梁材や柱、
テーブルには古い欄間がはめ込まれていたりして、古民家風の設えが上品で大変素敵です。
かなり拘ってます。こんな店の設計は楽しかったでしょうね。
訪問したのは14時すぎで遅かったせいか、先客はなし。
「空いてますから、好きな席にどうぞ」との、身も蓋もないような案内をしていただいたので(笑)、遠慮なく大きなテーブル席につかせてもらいました。
12時前後はさすがにもっと混んでいるのでしょうが、基本的に私は静かな店は大好きです。
🌀メニューと料理
店を切り盛りしているのは、ご夫婦らしき二人組。
奥様が花番としてフロアを、ご亭主が厨房で料理に専念しています。
空腹でもあったし、どうやらランチの最後の客になったようなので、パッと目に付いた
「鴨せいろ蕎麦」(1,390円)を注文しました。
何となく、こんなに店の設えにこだわる店なら、美味い鴨にありつけるだろうと期待した次第です。
蕎麦を見ると、やや切りムラがあって如何にも手打ち蕎麦らしい外観。
汁との絡みも良さそうです。
鴨肉もつくねもシッカリしたもの。
炙ったネギの香りも良い。
たっぷり汁につけて口に運ぶと、この時は蕎麦自体の香りはそれ程強く感じなかったけど美味しい蕎麦。
蕎麦湯は、蕎麦粉を足していないアッサリ系のものでした。
ごちそうさま。
それにしても、何でこんな住宅街の目立たない場所に、こんなに風情のある蕎麦屋があるんですかね?
価格設定は、「鴨せいろ」の内容からすると、決して高いとは思いません。
でも全体的には、1,000円以下のメニューが「せいろそば」だけのようなので、日常的に気軽に入るってのはキツイかな。
この雰囲気の中で冷酒を軽く一杯やって、〆に蕎麦を啜るって使い方が、この店の一番幸せになれる使い方かもしれません。
何にしても、この店の徒歩圏にお住いの方が羨ましくなるようなお店でした。
手打そば 天ぷら【蕎藤】(きょうどう)
■所在地 東京都府中市緑町1-18-2
■営業時間 11:30-14:30 17:00-21:00
■定休日 水曜日、第3火曜日
■最寄駅 京王線府中駅 北口下車 徒歩10分
■駐車場 有り(3台)