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暖炉レストラン ターシャ@山梨県北杜市〜暖炉を見ながらゆったり食事したい!

 


茅ヶ岳の麓、山梨県北杜市内の旧明野町エリアを通る茅ヶ岳広域農道(穂坂道)は、八ケ岳や南アルプスの山並みを車窓から眺められ、また沿道には「ハイジの村」や果樹園、ワイナリーなどのスポットが並んでいる、私のお気に入りのドライブルートです。
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その道から外れて、麓側にやや下った先に、暖炉でローストビーフ等を調理するレストランが出来たと聞いていました。

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「暖炉レストラン ターシャ」さんです。

いつか行ってみようとは思っていたのですが、何せ気に入っているとは言っても、年に1〜2回しか通らない道ですし、曲がり角がよくわからずに通り過ぎてしまったりしていたのもので、あっと言う間に数年が経ってしまいました(笑)。

そうこうするうち、この店も「いきなり黄金伝説」というテレビ番組で「秘境めしとして紹介されたようです。
「秘境めし」としてテレビにでた店を制覇するつもりは毛頭ないのですが、あまり他人に遅れるのも癪なので行ってみることにしました。

アクセス方法は車のみ。
須玉インター近くの「大豆生田交差点」から、茅ヶ岳方面へひたすら登って行くか、
穂坂道を走り、ミサワワイナリー入口の一つ北側の十字路を麓側へ下った先にあります。

砂利敷きの駐車場に車を止めると、何やら人垣ができています。
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近寄ってみると、
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イベント用に、鶏肉の薫製を作っていました。
こうやって燻すのか・・・
野趣満点で極めてよい雰囲気です。

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店内にはいると、結構な賑わいです。
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フロアスタッフに予約はしていない旨伝えると、ちょっと待てとのこと。
待ち合い席の横には、迫力のある生ハムの塊が鎮座。

程なく、カウンター席に案内されました。
DSC03161噂の日本最大級という暖炉が見えます。

DSC03132-2暖炉の前がオープンキッチンになっていて、調理の様子も見えるので、カウンター席もなかなか良い。
料理人が3〜4人。テキパキと調理しています。
失礼ながら、景色の良い高原地帯ではあるけど、高級別荘地とは言えないこの土地で、こんなに料理人を雇って店を運営していることに驚きました。
集客に余程の自信がある模様。

席は他に、4人掛けと6人掛けのテーブル席が合わせて10卓。
満席ではないが、8割がたの席が埋まってました。

DSC03127ふと上を見上げると、生ハムが吊るされてます。
ワイルドだぜぇ。

DSC03122メニューを見ると、2,200円のランチコースが4種類。
和牛ハンバーグ、富士桜ポークのロースト、若鶏もも肉のコンフィ、八ケ岳サーモンの暖炉焼きから選べます。

名物のローストビーフは、価格やや高め。
スペシャルランチコースは予約のみとのこと。

なにやら店の雰囲気が慌ただしいので、鶏もも肉のコンフィと、
妻殿は和牛ハンバーグをそそくさとチョイス。

DSC03131まず、オードブル
鴨のローストが、軟らかいし舌触りも良くて美味。
彩りも鮮やか。
期待していた以上で、嬉しい。

DSC03134続いてスープ
悪くはないが、これは平凡。
やや粉っぽい言うか、滑らかさがなかった。

DSC03139メインの、鶏もも肉のコンフィ
先日、日野市の「ル ミエル」で食べたのと同じ料理です。
コンフィとは、「たっぷり低温の油の中で時間をかけて煮る料理法で、皮がパリッと中がジューシーになる料理法」。
きっと、昔は暖炉やストーブの隅の方に鍋を置いて、長時間低温で煮たのでしょうね。
そんなことを思わせる、暖炉レストランに相応しい料理と思います。
皮の照りに食欲をそそられます。

DSC03152味は甘めのタレが掛かっていて、無論、美味しい。
ル ミエルと比べると、肉がホロホロとほぐれる軟らかさは、あちらが上。
風情は別として、大型暖炉よりも、電気オーブンで時間と温度を管理して調理したほうが仕上がりは安定するのかも。

DSC03144しかし、この付け合わせの野菜の種類と、彩りの鮮やかさは見事。
山菜のゼンマイも入っていて、季節感はあるし、高原らしさはあるし。
旅先での食事として、2,200円でこの内容なら大満足。

DSC03140こちらは、妻殿の和牛ハンバーグ
粗挽き牛肉の、肉肉とした食感と味。
肉料理を注文すると、少し食べただけで「もう飽きた。いらない。」と言って私をしばしば怒らせる心配させる妻殿も、あっさり完食。

DSC03155最後はデザート珈琲
コーヒーは、エスプレッソ的なもので好みではなかったが、それは好みの問題。
シャーベットは深紅の色から見てベリー系のものかと思ったら、「ブラッディオレンジ」というオレンジだとのこと。
DSC03160味は確かにオレンジ。
初めて食べました。
さすが、フルーツ王国山梨。(・・・山梨県産かどうかは未確認)

ごちそうさまでした。
味は大満足。

フロアスタッフもキビキビと、連休最終日の客を効率的に捌いて、うまく回転させていましたね。
席も最後まで満席にはさせずに、席待ちの行列も作らずに済ませていました。
来店の歓迎、感謝等もしっかり大声で伝えています。

でも、伝える声色が形式的に感じるんですよね。
体育会系の定型のかけ声を、大声で機械的に繰り返しているかのよう。
「ふぅ、今日もノルマの数を仕上げたぜぇ。」(と額の汗を拭く)
と考えてるんじゃないのかな?
配膳のタイミングが早すぎる時もあったし。
と、接客に関しても正直な感想を綴ってみました。

何でつまらないことをわざわざ書いたかというと、事前情報を持って訪問すれば、そういう雰囲気の店かと思って腹も立たないだろうと考えたから(笑)。
人間、鈍感になる力も大事ですよね。

しかし、この場所で、暖炉レストランなんて言う魅力的なコンセプトの店作りをやってのけ、この価格で、地場食材を使って、この鮮やかで季節感のある料理を提供して成功させている構成力には驚かされます。アメージング。

・・・予定がはっきりしていれば、予約した方が吉。
そのほうが、フロアスタッフの気をもませないで済むでしょうから。

接客に、もしひっかかる点が残っていたとしても、近くに来る予定があるなら一度はトライしていただきたい。
せっかくのこの料理を、見す見す逃すのはもったいないってもんです。DSC03162



暖炉レストラン ターシャ

所在地  山梨県北杜市明野町上手11588-1
営業時間  ランチタイム   11:00~15:00(L.O. 14:30)
      ディナータイム  17:00~22:00(L.O.20:00)
定休日   火曜日(休祭日は翌日)
駐車場   有り



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