この一年程のうちに食べに行ったものの、ブログにアップし損ねていた店シリーズです。
多摩エリアからは特急列車に乗って約2時間、長野県のほぼ中央に位置するJR中央本線の茅野駅は、八ヶ岳や霧ヶ峰といった高原リゾート地への鉄道の玄関口。
この辺り、諏訪湖周辺エリアで名物と言えば、信州そばや鰻がまず思い浮かぶのですが、熊本や会津地方とともに馬肉を食べる習慣が根付いた地域でもあります。
町のスーパーでも馬肉の刺身を売っていたりするぐらいなのですが、何故か馬肉料理を専門に食べさせてくれる料理店はほとんどなく、せいぜい蕎麦屋で馬刺しを食べるくらい。
一行楽客としては、少々物足りなさを感じていました。
それが数年前、嬉しいことにJR中央本線の茅野駅の南口側に、
桜肉(=馬肉)専門 『さくらさく』と言う店がオープンしてくれました。
使われる食材は、馬肉は勿論のこと、旬の高原野菜の品質等にもこだわりを持った料理店です。
お店の場所は、茅野駅南口とデッキで直結しているベルビアというショッピングビルの更に道を挟んだすく南。
駅からは歩いて行けますし、車で来てもベルビアの地下に3時間無料の市営駐車場があるので大変便利。
お店の外観に割烹料理店のような高級感があるのですが、ランチメニューがあることを事前にリサーチ済みでしたから、(それでも少しビビりながら)暖簾を潜りました。
店内には、厨房の前のカウンター席が数席と、テーブル席がいくつかあり、全部で20席くらいでしょうか。
それほど広いお店ではないようです。
内装には清潔感がありますが、こ綺麗な居酒屋さんのような造りで、高級店という雰囲気ではありません。
店の中にカメラを向けるのを諦めるくらいに賑わっていて、我々が入るとほぼ満席。
夏休み期間中で行楽客の多い時期ではありますが、人気店となっている様子です。
写真付きのランチメニューを見ると・・・種類が豊富でどれも美味しそうです!
定食はボリュームもしっかりしてそうだし、お値段がより手頃な丼ものもあります。
全体に馬肉専門店のメニューとしては、かなりのお得感がある価格設定。
馬肉はキチンと処理さえしてあれば牛肉などより生食での安全性が高いので、私は刺身やユッケを食べたくなるのですが、それでも生食に抵抗感がある人にはカツやすき焼き丼などのしっかり火の入ったメニューも用意されています。
通常メニューの方をみると、すき焼きやしゃぶしゃぶもリーズナブルな価格設定となっていますが、特にステーキにお得感を強く感じます。
牛肉や豚肉と比べると低脂肪、低カロリーの馬肉ですから、このくらいの値段なら昼からでもステーキを食べたくなってきますね。
馬刺しも写真を見る限り、かなり美味そう!
実物の肉質を見ないことには、なんとも言えないですけどね。
悩んだ末、私がオーダーしたのは「ステーキ丼」(1,480円)
レア気味の焼き具合で、柔らかい赤身肉の美味しさが口に広がります。
臭みはありませんが、ニンニクの香ばしさとよくマッチしています。
これは当たりのメニュー!!
こちらは「馬メンチカツ」。
一切れお裾分け頂きました。
美味しいけど、挽肉にして油で揚げてしまうと、馬肉の特徴が薄れますね。
でも、これは各人の好みですから。
ちょっと食べたくなって追加した「つくね」(500円)。
卵黄をつけて食べると・・・「美味い!」
ビールのツマミには最高ですが・・・よく考えてみると、この食べ方なら鶏肉でも美味いかな(笑)
次は「馬刺し三昧定食」(2,050円)の馬刺し。
おぉ、これは見るからに肉質が良さそうな刺身ですね。
旨いに決まってます。
我慢できずに、みんなでシェアしようと追加した「馬刺し五種盛り」(2,680円)
流石にそこそこのお値段となりますが、皆鮮度が良く、食感や味わいがそれぞれ違って素晴らしい。
特に近所の肉店でもあまり見かけないフタエゴは、バラ肉に近い部位で、コリっとした食感と脂の甘みを感じて旨いです。
熊本に行った時に、菅乃屋という有名な馬肉専門店で食べた気がすしますので、ひょっとしたらこの部位なんかは熊本から取り寄せているのかな?
・・・結局、食べたもの全部美味かったです。
熊本まで行かなくったって、長野県内で馬肉料理を堪能できるんだから、良いお店ができてくれたもんです。
信州の諏訪地方に行って郷土料理を食べるとしたら、蕎麦か鰻の店がツートップとなるのでしょうが、ここの馬肉料理もリーズナブルで満足度の高い選択肢になると思います。
オススメ。
ただ、このエリアの飲食店全体に言えることですが、行楽シーズンの週末には極端に混み合うことが多々あるので、その点はご注意を。
【桜肉専門店 さくらさく】
■所在地 長野県茅野市ちの3076
■営業時間 11:30-14:00 17:00-22:30
■定休日 火曜日
■最寄駅 JR中央本線茅野駅
■駐車場 あり