年賀用の酒と言えば、当然、日本酒。
折角の正月ですから、美味くて、且つ縁起の良さそうな名前の酒を飲みたいものです。
そんな訳で、今年選んだのは、
『七本鎗(しちほんやり)純米大吟醸・渡船(わたりぶね)』
この「七本鎗」は、滋賀県の北部、長浜市木之本町にある冨田酒造さんで造られている酒です。
冨田酒造さんは、若い頃の北大路魯山人とも交流があった北近江の小さな酒蔵です。
ラベルの字も魯山人の書だとか。
「七本鎗」の名前の由来は、豊臣秀吉と柴田勝家が雌雄を決した「賤ヶ岳の戦い」があったのがこの木之本町内で、その際に活躍した豊臣方の七人の武将、いわゆる「賤ヶ岳の七本槍」からとったものです。
口に運ぶと上品な吟醸香がして、味はやや辛口。
美味いに決まってますよね。
冨田酒造さんの「七本鎗」を初めて飲んだのは数年前の秋。
琵琶湖の東岸に紅葉を見に行った時でした。
紅葉と言えば、もう少し足を伸ばした先の、京都の寺社の方が知名度は高いのでしょうが、
滋賀県にも琵琶湖東岸の「湖東三山」や
湖北の「鶏足寺」、「孤逢庵」など見事な紅葉スポットが点在しています。
その旅行の際に宿泊したのが、館内から琵琶湖を眺められる
『旅館 紅鮎』さん。
景色も良いし、冬には本場の鴨鍋を食べることもできて、何時かまた訪問したい旅館の一つです。
この旅館でだされて、美味かったのでお土産としても買って帰った酒が、この「七本鎗」でした。
このときは、もう少し甘口の酒だった気がしたのですが、飲んだのが大吟醸だったかな?
今回飲んだ「純米大吟醸」は、日本酒度が+5なので、こちらはやっぱり辛口の部類ですね。
木之本町界隈は、いい具合に寂れた感じがしていて(失礼)、町並みも昔の面影が残されているので、なんだか愛着が湧いてきます。
湖北・湖東周辺では、匂いが嫌いじゃなければ「鮒鮨」なんて名物もあるし、「近江牛」も「鯖鮨」も美味い。
琵琶湖の夕日は綺麗だし、
酒飲みながら思いだしていると、またこの方面を旅行したくなってきました。
冨田酒造
滋賀県長浜市木之本町木之本1107
http://www.7yari.co.jp/index.html