閉店。残念。
とある平日の昼時。
所用があって、東久留米市近辺まで出掛けていました。
そろそろ空腹になってきたので、停めやすい駐車場のある蕎麦屋でもないかな・・・と、
検索をかけて見つけたのがこちら、
手打ち蕎麦・うどんの『石倉家』さん。
所在地は、東久留米市滝山町五丁目。
新小金井街道の「滝山団地中央交差点」を西方向に曲がり、200m程進んだ先にあります。
店の駐車場はありませんが、すぐ手前の「滝山ブックセンター」に有料駐車場があります。
一時間停めても300円程度ですし、本屋か隣のドラッグセガミさんで買物すると一時間駐車無料になりますので、買物ついでに立ち寄るとお得でしょう。
最寄り駅は西武新宿線の小平駅になりますが、歩くと2km以上ありますので、ちょっと遠いですね。
バスなら隣の花小金井駅から15分くらい。「滝山五丁目バス停」下車になります。
滝山団地内の常連さん以外なら、車での訪問が便利ですね。
滝山団地を東西に横断する広い道沿いの、商店が立ち並んだ一角に店はあります。
いかにも昔ながらの、ご近所のお客さんを相手にしている、個人経営のお蕎麦屋さんといった外観です。
それでも、「手打ちそば」をうたっていますし、入口の横にはガラス張りの蕎麦打ちスペースか見えますので、“ただの近所の蕎麦屋じゃないぞ”というオーラを感じますね。
中に入ると、「いらっしゃいませ!」との大きな声が聞こえてきます。
ご夫婦二人で切盛りしている模様。
客だからと言って偉そうなことを言うのは好きではありませんが、店に入った時に「いらっしゃい」とハッキリした声で言ってくれる店は気持ちがいいですね。
客として歓迎されている感じがします。
席は、小上がりに四人用座卓が二つに、四人掛けと二人掛けのテーブルが合わせて五つ。
外観から想像するとおりの、正に日本蕎麦屋的な内装です。
12時に入店したときは先客なしでしたが、すぐに常連さんらしい客が3〜4組入って来ていました。
せいろそばをスッと食べて、サッと帰るというスタイルの客が多かったので、店内が混み合うということはありませんでした。
並ばされることもなく、急かされることもなく、居心地の良い混雑具合ですね。
国内産の蕎麦粉を使用した二八蕎麦だそうです。
季節メニューの「かきそば」にも心惹かれましたが、初訪問の時には蕎麦の姿をよく見てみたいので、冷たい蕎麦の中から
『天ざるそば』(1,450円)を注文しました。
蕎麦の色が透明感があって白いのが印象的です。
更級蕎麦的に、蕎麦の実の中心部を挽いた蕎麦粉を使っているのでしょうか。
食べると、コシがあって甘みを感じる美味しいお蕎麦でした。
蕎麦出汁は天麩羅と兼用で、辛すぎもせず・・・といった感じ。
たっぷり蕎麦を浸して食べると丁度よいですかね。
蕎麦の長さは不揃いで短めですので、「名人級」の蕎麦とは言わないのでしょうね。
ただ、間違いなく手打ちの蕎麦のようですし、近所のお店で食べる蕎麦としては十二分以上に満足できるレベルです。
天麩羅は、車海老一本に野菜数品。
ご近所さん相手の蕎麦屋としては1,450円という値段は高めかなと思いましたが、車海老が大振りで衣の先端まで身の詰まった物でした。
食べやすいように真ん中に包丁を入れて、半分に切ってあります。
先端が衣ばかりの海老天では、二つに切ったら片方は衣だけになってしまいますから、こうはいきません(笑)
値段に見合った天ぷら蕎麦ですね。
締めの蕎麦湯。
最近よく出会う、打ち粉を溶かしてトロトロタイプのものではなく、昔ながらのやや白濁した程度の蕎麦湯。
あまり特別感を演出する気はないようですね。
普段使いの蕎麦屋といった感じで、それはそれで良いと思います。
ごちそうさまでした。
帰る時にも「ありがとうございました」と、ハキハキと大きな声をかけてくれます。
当たり前のことなんでしょうけど、キッチリ客を迎えて、シッカリした商売をする、という姿勢が感じられて好印象ですね。
近くまで来ていて、本屋か薬屋に用があるときのランチには再訪問必至のお蕎麦屋さんです。
『石倉家』いしくらや
所在地 東京都東久留米市滝山5-12-14
営業時間 11:00~21:00
定休日 水曜日
駐車場 無し(近くの本屋に有料駐車場あり)