やや二日酔い気味のこの日、あっさりした物が食べたいけれど、コッテリしたスープも飲みたい・・・ような微妙な気分。
昼飯にと思いついたのは、以前来た事のある変わり種つけ汁で日本蕎麦を食べさせる
『つけ蕎麦KATSURA』さんです。
◎アクセス
場所は、青梅市河辺町の奥多摩街道沿い。
JR青梅線の河辺駅から歩くと約1km、12分くらいかかります。
車でくるなら、奥多摩街道沿いに隣接店舗との共同駐車場が10台分以上あり、楽に停めらて便利です。
◎店の外観
商店長屋の街道側から4店目に入居しています。
気取らずに入れる、小さなお店です。
◎店内の様子
緑色で一見、喫茶店のようなドアを開けると、30代くらいと見受けられるご主人が迎えてくれました。
この日は午後1時を過ぎての訪問だったせいか、先客はなし。
店内には手作り感のある4人掛け木製テーブルが2つと、カウンター席があります。
壁際にもう一つテーブルがあって、丸椅子も置いてあります。
壁も床も家具もほぼ木製です。
素朴で西多摩らしいと言えば、西多摩らしい雰囲気。
接待やデートで使うというより、普段の食事に利用する店でしょう。
こじんまりとした店内です。
カウンターの奥に石臼が見えます。
自家製粉の手打ち蕎麦のようですね。期待が高まります。
◎メニュー
壁に短冊書きされたメニューが貼ってあります。
「こってり鴨だしつけ蕎麦(800円)」「鴨だしスペシャル(1000円)」
「トマトつけ蕎麦(900円)」「濃厚ごまだれつけ蕎麦(800円)」
「あっさりかつおだしつけ蕎麦」と変わり種つけ蕎麦が並び、
普通の「もりそば(600円)」もあります。
ミニ丼セットもあるので、蕎麦だけでは物足りない・ガッツリ食べたい人にも対応できます。
今回は、メニューの先頭にあっておすすめのはずの
「こってり鴨だしつけ蕎麦(800円)」を注文しました。
◎料理
蕎麦が茹で上がるのをカウンターから眺めて待っていると、注文の品が出来上がりました。
「こってり鴨だしつけ蕎麦」です。
蕎麦もつけ汁もドンブリに入っていて、ラーメンのつけ麺スタイル。
蕎麦は、器の底を平に上げてありますが、思ったよりボリュームがあります。
やや脂の浮いたラーメンスープのようなつけ汁に、水菜、キャベツ、鴨肉、大きめの海苔がトッピングされています。
コッテリスープを飲みたかったので、見た目は期待通りです。
小振りでチャーシューのような鴨肉。
もう少し大きいと嬉しいけど、鴨肉は高いでしょうからね。
蕎麦は、断面が正方形ではなく、やや幅広の田舎蕎麦的な切り方。
表面がツルツル滑らかで、とても啜りやすい。固さ、腰も丁度よい。
喉越しを重視した打ち方なんでしょうか。
そこそこのボリュームの麺でしたが、ツルツルとかき込んでしまいました。
つけ汁は、鰹・昆布の出汁というより、チャーシーのタレが隠れているスープのような味。
蕎麦のつけ汁として見ると、やや味が弱いと思います。ツルツルの麺に味が乗り切れない感じ。
こってり感をやわらげるためのキャベツも、蕎麦をつけづらくなるので、私は要らないかな。
でも、このお店が“変わり種”を目指しているのは知っているので、“日本蕎麦”的な視点だけで評価をするのは正しくないかもしれません。
面白いので、いろいろ模索してほしいですね。
〆のそば湯は、豆乳のように白くてトロトロ。
ここまで濃い蕎麦湯を出してくれる店は少ないでしょう。
こういうサービスは良いですね。
良い物を提供しようとしているお店の姿勢が感じられます。
この蕎麦湯をつけ汁に混ぜると、おいしいスープになります。
二日酔いには、ちょうど良いランチでした。
◎感想・まとめ
ご覧の通りの、変わり種日本蕎麦ですね。
西多摩には競争相手となる蕎麦屋は沢山ありますので、こういう路線も面白い。
まだ試行錯誤の途中といった感はありますが、近くに来たらブラッと食事に立ち寄りたくなるようなレベルには十分、達していると思います。
ラーメンでも蕎麦でもない気分のときに、また伺います。
つけ蕎麦KATSURA
青梅市河辺町6-12-1
営業時間 11:00~15:00 17:00~21:00
定休日 火曜
駐車場 有り
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