人気の蕎麦屋がひしめく青梅市内。
とはいっても、旧市街地からも多摩川の渓谷沿いからも距離があり、観光客はあまり立ち寄らないようなエリアに開店した『そば処 和樂』。
近くの商店での買物ついでに、寄ってみました。
アクセス
場所は、青梅市新町地内。
青梅街道の青梅新町交差点を南に曲がって、1ブロック行った先にお店はあります。
駐車場は、店の横に狭いながらも1台分。
前から美味そうな蕎麦屋が出来たな・・・と思っていたのですが、なにせ駐車スペースが狭いので、伺う機会を逃していた蕎麦店です。
最寄り駅は、JR青梅線の小作駅あたりでしょうけど、歩くと20分程度はかかりそうです。
外観と店内の様子
店舗の外観は、新蕎麦の色をした外壁の日本家屋。
まだ新しく見えます。
“石臼挽き自家製粉”との幟が、本格的な蕎麦を扱っていることをアピール中。
店内に入ると、店主の奥様らしい方の「いらっしゃいませ」との、ハキハキした声で迎えられました。
続いて店主からも、厨房から声がかかります。
こういう声を聞くだけで、この店は“真面目に”、“地道に”商売をしているんだろうな・・・と感じることができます。
まれに騙されることはありますが(笑)
内装は、特に凝った造りではありませんが、日本蕎麦屋らしい設え。
まだ新しく、清潔感があります。
席は、小上がりに6人用と4人用の座卓が、合わせて4卓。
それに、手前にテーブル席が一つ。
入口の横には、蕎麦打ち場がありました。
この日は、先客は一組、後客が二組といった客の入り。
私にとっては混雑まではしていなくて、居心地のよい人の入り具合です。
とは言え、もう少し混んでいた方が、経営的には良いんでしょうけどね。
メニューと料理
メニューを見ると、冷たいせいろ蕎麦に、
温かい蕎麦と、丼もの。
丼物があるので、連れがハラペコのような時でも、一緒に来れそうです。
うどんまであるんですね。
壁を見ると、季節ものの「山菜天盛」の貼り紙。
「こしあぶら」が入荷したようです。
季節ものの料理を用意してくれる店って、繰り返し来ても飽きないので好きですよ(喜)
ですが、山菜はGW中に随分味わったので、今回はパス。
ちなみに、「こしあぶら」って、こんな山菜です。
「タラノメ」と同じウコギ科の植物で、新芽を食べます。
タラノメと比べると、歯ごたえと味の強さで劣りますが、天麩羅にするとサクサクした食感に、山菜らしい風味があって美味しいです。
しかし、この日は油物も控えたい気分だったので、「鴨せいろ」(1,250円)を注文しました。
蕎麦をみると、なかなかの細切りで端正な姿。
控えめに“ホシ”が散っていて、自家製粉らしいビジュアルの蕎麦です。
田舎蕎麦ではないですね。
蕎麦打ちの腕は確かだとお見受けしました。
食べてみると、蕎麦の味と香りの強い蕎麦というよりは、出汁に良く絡ませて、喉越し良く食べる蕎麦に思えます。
立地から考えると、観光客向けと言うよりは、普段使いの蕎麦屋さんなのでしょう。
蕎麦粉に拘りすぎて価格を上げることをせずに、喉越しを優先した蕎麦づくりを目指しているのでしょう。
鴨汁のほうは葱がタッブリで、鴨肉のツクネと切り身が、ケチケチする事なく入っています。
蕎麦の量もソコソコ有るので、最近の少食な私の食事量から言うと、大盛りでなくても満足でした。
蕎麦湯は、白く蕎麦粉が沈んでいて、トロトロ感あり。
注ぐ前に少し振らないと、上澄みの薄いお湯がでてきます。
ごちそうさまでした。
店を出る時にも、花番役の奥さん(?)と、厨房の店主から「ありがとうございました」とのハキハキした声がかかります。
当たり前のことなんでしょうけど、この店の正直な商売振りが伺えて、また来ようかという気になりますね。
そうですね、徒歩圏内に住んでいない身としては、駐車場が空いてるかどうかが心配なところです。
【そば処 和楽】そばどころ わらく
所在地 東京都青梅市新町8-20-9
営業時間 11:00〜20:00
定休日 火曜日
駐車場 あり(1台分のみ)