陽気の良い3月初旬の週末。
ようやく我が家の梅も咲き始めたので、きっと近所の梅の名所も見頃だろうと、関東三天神の一つ、国立市の谷保天満宮まで出かけて見ました。
境内にも駐車場はあるのですが、こんな日はすぐに満車になるだろうと、車はJR谷保駅北口側のコインパーキングに駐めました。ネットで検索してみたら、この一角には料金安めな駐車場がいくつもあって、ドライブ途中に立ち寄るのには意外と便利なのです。へぇ〜、知らんかった。
南口側に出て坂を下ると、甲州街道の向こうにはもう天満宮の鳥居。
境内の駐車場はやっぱり混雑していて、まぁ読み通りの状況。(ほらね)
紅梅の競演がなかなかに艶やか!
良いタイミングで来ました(喜)
それほど広い梅園ではないけれど、こんな綺麗な梅を只で見せてもらったのでは申し訳ないくらい。
この日は売店が2軒。一軒は週末を中心にお汁粉や甘酒を売っている「茶房てんてん」さん。
壷焼き芋なるものを食べことがなかったので、小ぶりな焼き芋を二ついただくことにしました。
齧り付いてみると、中は熱々で柔らかく、甘くて色が綺麗で火の入り方も均一。申し分なく美味しい(喜)
そんなこんなで小一時間観梅を楽しんだ後、ランチには温かい鍋焼きうどんでも食べて行こうと思っていたのですが、この日は20℃超えの妙に暖かい日だったので方針変更。車を駐めた谷保駅の北口周辺で何か探すことに。
北口の駅前通りから一本東の路地に入ると、ダイエーと向かい合いながらも繁盛している八百屋があったりして、下町の商店街的な雰囲気が残っています。
気になるような洒落たお店もちらほら。
こちらは洋食店のようだけど、ステーキのスエヒロとは別系統の個人経営店かな?
旧住宅公団の団地の手前までくると、同時期にに整備したのであろう児童公園があり・・・
その北側には今どき珍しくなったアーケードの商店街がシャッター街にもならずに生き残っていました。
「ダイヤ街」という商店街のようです。
アーケードを修繕していると言うことは、まだまだ商売が成り立っているのでしょう。
なんとも懐かしい雰囲気があって、何かちょっと嬉しい。
もっとも、繁盛しすぎて人混みがひどいようだと、私などは近寄りたくなくなるのですけどね。ここは寂れ切ってもいなくて、心地のよい絶妙なバランス。
そんなアーケードの中ほどに、昼営業もしている廻らない寿司屋を発見。
初見の寿司屋は敷居が高いけど、外に貼り出されたメニュー札や店構えを見ると、尻込みするような高級店ではなさそう。『すし拓』という名前の店です。
窓ガラス越しに中の様子を伺うと、カウンター席に先客がいるようだけど、まだ席に空きはありそう。ここでランチすることにしました。
暖簾をくぐって中に入ると、そう年配ではなく、人当たりの良い大将と、奥様(?)が迎えてくれました。カウンター席の端に陣取ってみると、先客かと思っていた人影は大将のお子さん達のようで、なんともアットホームな空気感。
昭和の時代の街の食堂って感じがして、こんな寿司屋もいいですね。妙に緊張する必要がなさそうです(笑)
🌀アクセス
すし拓さんの所在地は、国立市富士見台1丁目地内。
UR国立富士見台第一団地の南側、ダイヤ街の中にあります。
最寄駅はJR南武線の谷保駅。北口から歩いて5分ほど。
お店専用の駐車場はないようですが、近くにお手頃価格のコインパーキングはいくつもあります。
🌀メニューと料理
メニューを見ると、回転寿司よりは上側の価格設定。低価格を売りにしている店ではありません。
このラインナップ中では、「まぐろ漬け丼」がお手頃価格で魅力的。でも夜に来たら、誘惑に負けて、うにといくら入りの「大漁にぎり」を注文してしまいそう。
ランチメニューは、すこ〜し控えめなお値段にしてくれています。
何にしようか悩んでいると、「どうしても、いくらや中トロを食べたいのではないなら、ランチにぎり(7貫)にして、足りなければ何か追加してはどうですか」との助言がありました。なるほど、それが一番リーズナブルな選択かな。
しかし初めてのお店ですから、ここの中トロも食べてみたいと言うことで、ランチとしては奮発して
上にぎり(8貫)を注文しました。
あら汁付き。シャリはやや小さめで食べやすい。
ネタは、海老・いくら・穴子・まぐろ赤身・こはだ・中トロ・アオヤギ・きんめ炙り。
アオヤギって、一昔前までは定番の寿司ネタだったはずですけど、久しぶりに食べました。昔と比べて漁獲高が減ってしまってるそうですね。コハダとともに江戸前の味。
赤身でした。しっとりとした舌触りにマグロの旨味、適度な脂。
今風の炙りもあって、全体にバランスの良いネタの組み合わせだと思います。
壺焼き芋も食べているし、これで量的には十分なランチだったのですが、妻殿が黒板に書き出された一品メニューの中から、「くじら」を見つけてしまって、是非にとのリクエスト。くじらは当たり外れがありそうだし、国立で食べなくてもなぁ・・・とも思いましたが物は試し。アオヤギとともに鮨屋でお目にかかる機会が減った気がする「赤貝」とともに追加注文しました。
こちらが「赤貝」のにぎり。ちょいと小振りかな。久しぶりのご対面(笑)
もともと高級寿司ネタですけど、全国的に漁獲高が減ってきているそうで、輪をかけて尚更貴重な食材になっているようです。でも私は病院の検査で貧血気味との指摘があったので、少々贅沢でも、ヘモグロビンを積極的に摂取する必要があるのです。勿論、言い訳ですが(笑)
そしてこちらが「クジラ」の握り。
食べてみると、とても柔らかくて、鯨の旨味はあるけれど臭みはなし。これは当たりでした!
妻殿のリクエストを聞いてよかった(笑)。ごちそうさま。
気さくな大将が握る、商店街のアットホームな寿司屋でした。
魚は府中の卸売市場から仕入れることが多いようですが、江戸前寿司らしいネタを揃えてくれているように見受けられました。明朗会計で安心して入れる寿司屋さんでしたので、回転寿司では物足りない気分のとき、またガラス窓からチラッと中を窺って、席が空いていたら立ち寄らせていただきます。
【すし拓】
■所在地 国立市富士見台1-8-13 ダイヤ街内
■営業時間 11:00 – 14:00 17:00 – 21:00 (火曜日 夜営業なし/日曜日 昼営業なし)
■定休日 水曜日
■最寄駅 JR南武線 谷保駅
■駐車場 なし 周辺にコインパーキングあり