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河内鴨料理『国分寺 翔』@国分寺駅南口〜都内で唯一! 大阪ツムラ本店直送の河内鴨

鴨鍋も、日本の冬の代表的な味覚の一つだと思うのですが、三多摩地域では鴨鍋を食べさせてくれる店って、あまり見かけませんね。
以前、滋賀県琵琶湖の畔の紅鮎という温泉旅館で食べた鴨鍋がとても美味かったのですが、流石に鍋を食べに関西まで気軽には行けません。

そんな中、国分寺河内鴨を扱う、完全予約制の小さなお店が、一休や食べログから気軽に予約できるようになっているのに気付いたので、行ってみることにしました。

JR国分寺駅から程近い雑居ビルの二階にある『国分寺 翔』さんです。


🌀アクセス

『国分寺 翔』さんの所在地は、国分寺市南町3-4-15 。泊第一ビルの2階です。
最寄駅は、JR中央線国分寺駅。南口を降りたら、多喜窪通りを右手、国立方面に歩いて3分ほど。
店専用の駐車場はありません。基本的に飲み屋ですし、駅から近いですからね。

しかし、駅からすぐだし、行けば簡単に見つかるだろうと歩きだしたのですが・・・

このあたりのはずだと、キョロキョロと見回しても見つからず・・・

行きつ戻りつしながら、串焼き屋の上の看板をよく見なおすと、「合鴨 旨酒 翔」と書かれた、暗い雨の夜には目立たない、青い看板をやっと見つけることが出来ました。


🌀外観と店内の様子

横断歩道の正面にある、赤いタイル張りの雑居ビルの二階にあるお店です。
どう見ても、飲み屋としか見えなくて、外観に特に高級感などはありません。

階段で2階に上がってみると、ムムッ、何もないただの雑居ビルの廊下ようだ。何処だ?

暖簾もかかっていないけれど、この扉しかないよなぁ?
あっ、「河内鴨」と書かれたステッカーが貼ってある! ここだよ。

完全予約制での営業で、見つけられるのを避けているような、隠れ家的なお店です。


店内には、L字型のカウンターと、小さなテーブルの置かれた半個室があって、半個室の方を予約しています。
ワンオペで迎えてくれたご亭主は、隠れ家的なお店だし、気難しくてこだわりの強すぎるおぢさんだったらどうしようかと心配していましたが、会話をしてみると気さくで誠実そうな方だったので一安心。

早い時間に予約をいれていたので、到着時に先客はなく、あとから二人連れが2組来店したくらいの混み具合。
和風の落ち着いた雰囲気の割烹料理店です。


🌀メニューと料理

この日は、予約サイトの「一休」から、既に「河内鴨と葱の水炊きしゃぶしゃぶコース」を予約しています。
テーブルに置かれたメニューを見てみると、河内鴨の鍋と、いくつかの単品料理が並んでいますが、ほぼ、河内鴨の鍋をメインに据えたラインアップ。
ご亭主ワンオペのお店なので、メニューには限りがあります。

今日は、その鴨鍋を目当てに来ているので、これで何の不足もありません。

ちなみに翔さんで扱う「河内鴨」とは、大阪ツムラ本店で孵化・飼育・加工・小売まで自社一貫体制で生産している合鴨のことで、大阪G20サミットの正式食材にも認定された国産最高級の合鴨肉です。
鴨肉特有の臭みがクセがなく、それでいて旨味が強い、生の鴨刺しでも食べることのできる安心・安全な品質と鮮度が特徴となっていて、それだけに出荷量に限りがあり、東京では唯一、この翔さんが直送で仕入れされているお店とのこと。

普段はあまり、夜の酒飲みがメインの店には縁がないのですが、三多摩エリアでそんな合鴨肉が食べられるのなら、来ないわけにはいかないでしょう!

飲み物メニューを見ると、アルコールは、生ビールハイボールサワー梅酒ソーダ芋焼酎麦焼酎と、要点を押さえた構成で、私には必要十分。
京都のお茶と、さんざしにこだわりを見せているところが特徴的。

限定日本酒のラインナップを見ると、京都や滋賀に長野、石川と、いずれも鴨鍋や鴨料理に縁のある地域の酒が選ばれています。


では、いきなり日本酒もなんなので、アサヒの生ビールから。

先付けは、河内鴨の豆腐和え

器が好みです(喜)

続いて八寸
これも素敵な器です。

(左)鴨ロース炭火焼の大根おろし和え
(右)鴨砂肝の炭火焼と素揚げ牛蒡
(屋)レバーペーストと独活・筍の最中

最中は、食用花で彩られて綺麗。

手が込んでいますね。

蓋をして、食べる時はこんな感じ。料理を仕上げる楽しさがあります。

そして、いよいよ鍋の準備が始まります。
鴨鍋ではなく、鴨のしゃぶしゃぶなのですが、ただのお湯ではなく、河内鴨の鶏ガラと鰹節でとった出し汁となっています。

続いて本日のメイン、河内鴨肉の登場です!
いやぁ、美しい!


ロース肉と、中央の盛られた胸肉

野菜は、細かく千切りにされた葱と三ツ葉。

鴨が葱背負って鍋に飛び込む直前の絵柄。なんとも素晴らしい光景(喜)

脂身のついたロース肉から。

色が綺麗で柔らかい肉質。

鍋ではなく、しゃぶしゃぶですからね、軽くしゃぶしゃぶと。
こうして見ると、しゃぶしゃぶ鍋のときは、葱は千切りが正解です。

生でもOKと豪語する河内鴨ですから、このくらいの赤みの残った
色で良いのでしょう。
千切り葱とともにいただきます。

柔らかい、臭みない、旨味ある、これは美味しい!

外は肌寒かったので、ビールの次は天狗舞の山廃純米を熱燗で。

石川県の酒を九谷焼の瓢箪徳利でだしてくれるところに、気分が上がります。

続いて胸肉もロースと一緒に、軽くしゃぶしゃぶ。

鮮度が良いからでしょうか? 灰汁があまり出てこないことが印象的。

河内鴨ですからね、このくらいの色でも大丈夫でしょう。

美味いねぇ!
普通の鳥肉なら、こんな半生ではなく、もっとしっかり火を通すべきでしょうが、なんてったって河内鴨ですから。河内鴨なら、肉にしっかり火が入る「鴨鍋」より、火の通りを調整できる「しゃぶしゃぶ」にした方が、贅沢な特別感があります。

気がつくと、あれ、もうなくなっちゃった(哀)

ちょっと高いけど、これだけ美味いなら鍋用鴨のロース肉を追加しても良かったなぁ。仕入れの都合上、急に追加できるのかどうか分かりませんが、次来る時は事前に注文しておこう。

鍋の締めに、雑炊を作ってくれます。

当然、すごく美味い。ただ、量は少なめ。

最後に、苺と餡子のデザートもついてきます。

美味しゅうございました。
今回、この内容で12,100円/人のコースでした。
食事のボリュームとしては少なめです。
これはお腹いっぱいになる会席料理と言うよりは、あくまで「鴨肉好きが、最高の鴨をさかなにお酒を楽しむ」ための、懐石料理的なコンセプトのコースですね。

我が家的には高価で贅沢な夕食でしたが、大阪に行かなくても東京で河内鴨を食べれるのですからね。大阪までの往復の交通費を差し引けば、タダでお釣りがくるようなものでしょう。
ちょっと無理があるか(笑)

ご亭主の話では、もう少し早い時期なら、野菜は葱の代わりに、根っこ付きのセリになるそうです。
→ほぅ、それも美味そうだぞ。
また、鴨鍋は冬が旬だと思われがちですが、河内鴨なら夏に好んで食べる人も多いとか。
→へぇ〜、確かに鰻と同じで滋養がありそうだもんね。

よし、次は夏か、セリが旬の時期に来てみよう!
鴨のロース肉を追加注文しておいて、酒ももう一本くらい飲みたいなぁ。まぁ、財布が許してくれたらですけどね(笑)


【国分寺 翔(しょう)】
■所在地   東京都国分寺市南町3-4-15 第一泊ビル 201
■営業時間  11:30~15:00 (最終入店13:30) 17:00-22:00(最終入店20:30)
■定休日   不定休
■最寄駅   JR中央線 国分寺駅 南口徒歩2分
■駐車場   なし
  ※    要予約



 

 

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