北多摩地区を東西に横断する新青梅街道は、この辺りでは数少ない4車線の幹線道路。
沿道に飲食店が点在してはいるものの、ロードサイド型のチェーン店が多くて積極的に立ち寄りたくなるような店は多くありません。
そんな中、大きな看板もなくて全く目立たないのですが、街道に面して店を構えていて如何にも個人営業であろう饂飩屋があったので、夕食に伺いました。
『田舎うどん 古奈家』さんです。
店があるのは、東大和市清水。
新青梅街道の上り車線側にあって、三光院西交差点が目印。
ただし、街道側に目立つような看板は出ていないので、そこがうどん屋だと知らないと、通り過ぎてしまいます。
また、右折レーンのない小さな交差点なので、都心方面から来る場合には、どこかで上り車線側に回りこんでから来たほうが無難。
駐車場は、店の前に3〜4台分あり。
最寄駅の西武多摩湖線 武蔵大和駅から歩くと15分くらいかかります。
幹線道路である新青梅街道沿いの店ですから、車での来店が便利ですね。
この日は夕方の訪問だったのですが、あまりにも人の気配を感じなかったので、駐車場から見ても営業しているのか?もう閉店してしまったのか?よく分かりません(笑)。
入り口まで来て暖簾がでていることを確認してから店内に入ると、ご夫婦らしきお二人が迎えてくれました。
店内の席は、カウンターが数席に、大きめのテーブル席が二つ。
小上がりには、四人掛けの座卓が二つ。
気取らない「町のうどん屋」って感じの店で、悪くない雰囲気です。
メニューは割とシンプルで、兎にも角にも「うどん」。
店名からして「こなや」=「粉屋」ってくらいですからね。
肉うどんが650円ですから、価格設定はリーズナブルです(喜)。
なんとなく“一押し”されている気がして、『カレーうどん』(750円)を注文してみました。
この値段で、この店の最高額のメニューです(!)
先客が一人の状態で、待つ事5分ほどで到着。
天かすが別皿に盛られているのが珍しいですね。
うどん自体はややウェーブがかかっていて、それ程太くもなくてモチモチとした食感。
適度な腰があります。
しっかり熟成させて小麦粉の旨味を引き出して打ったような、本格的で美味しい手打ちうどんです。
ここいら辺の多摩・武蔵野地区では、地粉を使って茶色がかった、太くて固めでガシガシ噛んで食べるような、所謂「武蔵野うどん」の店が多いのですが、それとはまた別系統のうどんですね。
カレーうどんにするなら、太すぎなくて喉ごしの良い、こんな一般的な手打ちうどんのほうが、カレーが絡みやすくて良いと思います。
カレーの味は、辛さは適当にあるのですが、よくある蕎麦屋のカレーと比べると鰹出汁の味が薄めな味付け。
きっと、味の調整は「天かすでどうぞ」って言うことでしょう。
食べ進めると、幅広短冊状の“手打ちうどんの証拠”の耳が出てきました。
手打ちであることを確認できて、ちょっと嬉しい(笑)
ハフハフと食べ進め、軽く汗が出てきた頃にごちそうさま。
豚肉も適当に散らばっていたし、なにより麺自体が美味しいくて満足感のあるカレーうどんでした。
こうしてみると、純粋に食事としてのコスパを比べると蕎麦より饂飩が勝りますね。
昼営業しかしていない饂飩店も多い中、この店は夕方も営業してくれているので、夕食に寄ってもOK。
車で近所を移動していて、喉ごしの良いうどんを食べたくなったら、俄然候補に上がってくる店なのです。
田舎うどん【古奈家】こなや
▪️所在地
▪️営業時間 [月~金]11:00~14:00 17:00~20:00 [土] 11:00~14:00
▪️定休日 日曜
▪️最寄駅 西武多摩湖線 武蔵大和駅 徒歩15分
▪️駐車場 有り