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鰻『一味亭』@埼玉県ふじみ野市〜池とお庭と国産うなぎ

関越自動車道方面へ、妻殿とお出かけした帰り道。
途中で昼食を食べてから家に帰ろうと、少し手前の三芳スマートインターチェンジで高速を降りました。
向かった先は、初訪問の『うなぎ 一味亭』

元は隣の三芳町にあったお店を、「うなぎ料理には名水が不可欠」だとして、こちらの敷地内に深井戸を掘り、湧き出た地下水の水質を確認した上で移転してきたという、水へのこだわりが半端ない鰻料理店です。

🌀アクセス

「一味亭」さんの所在地は、埼玉県ふじみ野市ふじみ野三丁目

最寄り駅は、東武東上線 ふじみ野駅で、駅からは徒歩で8分ほど。

なら、関越自動車道三芳スマートインターチェンジから、ふじみ野の方向に向かって走ること約10分。
駐車場は、店のすぐ横に広い専用駐車場があるので、車でのアクセスも楽ちん。20台分くらいはあります。

駅からも遠くない好立地なのですが、東武東上線は多摩エリアからの接続が良くないが残念。
やはり車で川越や関越道方面に出かけた際の、帰りにでも立ち寄りたいお店です。

🌀外観と店内の様子

駐車場から店の入口方向に向かうと、写真入り看板が「国産うなぎ専門店」とか「国産うなぎに半世紀」だと、国産鰻への思いが強いことをアピール。

「様々な節目のお祝いの席に」とも書かれているので、雰囲気の良さそうな店だろうなとも想像できます。

お店の外観は、木々に隠れるようにたつ二階建ての日本家屋。
どこかの公園に入っていくかのような、緑に覆われた入口です。

右に曲がると、屋根付き回廊の先にエントランスが見えました。
ちょっと変わった造りです。

回廊の足元には池というか、小川が流れていて、大きなが泳いでいました。
見ていると、ちょっと優雅な気分(喜)
結構な量の澄んだ水が流れていて、きっと、これも例の深井戸から汲み上げた地下水なのでしょう。

お高い料亭的な高級感があって、気分が上がります。

中に入ると、フロアスタッフさんが、すぐに迎えてくれました。
店内も、如何にも日本料理店的で清潔感のある設え。

到着したのは平日の午後一時過ぎで、ランチのピークは過ぎた時間帯。
フロアには、背の高い目隠しに囲まれたテーブル席が並んでいて、目視はできなのですが、先客がまだ二組くらい残っていそうでした。
全体に静かで落ち着いた雰囲気の店内です。

白い引き戸の向こうは、畳の座敷席か個室席かな。

案内してくれたのは、テーブル席を突き抜けた先の、坪庭を眺められる六人がけの掘りごたつ席。

ガラス戸の外を見ると、こちら側にも綺麗な水を湛えたがあって、鯉が数匹泳いでいます。

いゃ、これは良い席を案内してもらえました。
妻殿ともども、好感度、ダダ上がりです(喜)

伺ったのは二人ですから、人数から考えると手前の外の見えないテーブル席に案内されそうなものですが、平日の午後一時すぎという、ピークを過ぎた時間だったのが良かったのでしょう。テーブル席も、半個室状になっていて、悪くないのですけどね。
(後でネット検索すると、やはりこの席は、コース料理などの予約客を優先して案内しているらしく、予約なしの客を案内するのは平日の閑散時間帯のみ。まぁ、そうでしょうね。今回はラッキーでした)

🌀メニューと料理

メニューを見ると、国産うな重が、鰻のボリュームにより3.700円から6,000円まで3種類。
そして、この店の一押し人気メニューの、白焼きと蒲焼きを合盛りにした「紅白重」6,200円。

お祝い事の席として利用してもらうことを想定して、ネーミングをおめでたい紅白重としたあたり、なかなか良く考えられています。

価格帯としては、やや高めで強気の設定となっていますが、店の設えとか席の雰囲気を考えれば、予想の範囲内で妥当な線だと思います。

私が注文したのは、店の一押しと聞いたら試さずにいられない質なので、紅白重を。
妻殿は、うな重(三枚のせ)を選択し、他にうな重が来るまでのつなぎとして、肝焼きかぶと焼きをオーダーしました。

注文後、洗面所に向かうと、エントランスの横に水桶と、その横に「本日の鰻 宮崎県産」と書かれたボードがあることに気付きます。

中を覗くと、おぉ、鰻が数匹ウネウネと。
元気な活鰻で、実に美味しそう!

お店の紹介文を読むと、産地から届けられた国産鰻は、こうして一度、井戸水に泳がせてから調理すると味が良くのだとか。

ガラスの向こうの調理場では、鰻を捌いている最中ですね。

今桶の中で動いている鰻が、翌日以降にはこうなって、やがてああなって・・・
・・・有り難く、美味しく頂かせてもらいます。

席に戻ると、「かぶと焼き」(一串500円)が、できていました。

見た通り、鰻の頭の串刺し焼きですね。
見た目が、アレな感じの食べ物は好まないはずの妻殿が、何故か食べたいと主張するので注文しました(笑)
まぁ、シシャモだって頭から食べるし、鯛だって頭を煮たり焼いたりして箸で突くし、同じことかな。カリカリと香ばしい佃煮的な味わいで、辛口の日本酒に合いそうです。

続いて、「肝焼き」(一本550円)

食べ慣れたコチラの肝焼きの方が、安心して味わえますね。
苦味の強すぎない、上品なお味でした。

そうこうするうち、注文してから30分弱で、うな重がやってきました。
こちらは妻殿が注文した「うな重(3枚のせ)」(4,800円)


お重の中で重なり合うように鰻が載っているし、これで一匹分の鰻の量を使用しているので、ボリューム的にはこれで十分です。

しっかり肝吸いとお新香付き。

一方、私の注文した「紅白重」 (6,200円)はこちら。

白焼きと蒲焼きが2枚づつですから、お重の中で鰻がギュウギュウ詰め状態。
贅沢なビジュアルです。

この紅白重の白焼きを一枚、妻殿のうな重の蒲焼きと交換すると、どちらも「合盛り」として食べられるというのが、私にしてはナイスなアイデア。

蒲焼きは、身が厚くもなく、薄くもなく中庸。
蒸し加減も中くらいで、タレは長野の鰻のように甘辛くもなく、東京的な中くらいの味。
焦げ付きもなく丁寧に焼かれていて、下処理を丁寧にしているのか、骨を感じることもありません。


上品な鰻料理店で、丁寧に調理された蒲焼って感じの味わいで、美味しかったです。
食後に胸焼けするようなこともなかったなぁ。

白焼きの方は、「一口目は、わさび醤油につけて」とのオススメがあったので、その通りにしてみました。

はい、ビールにも日本酒にも、合いそうな味わいです(喜)

でも、どうせ車で来ているので酒は飲めません。
わさびを載せながら。ご飯と一緒に美味しく頂きました。

「合盛り」にすると、味変があるので、途中で飽きることなく、さっばりと完食することができます。
このような「合盛り」の「二色重」的なうな重は、下諏訪町林家さんでも食べましたが、この手の食べ方ができる店って、そんなに多くはないですよね。
調理するのが面倒くさいのかな?
価格的にちょっと贅沢だけど、この店に来たら、またこの「紅白重」を注文してしまいそうです。
ごちそうさまでした。

そして一味亭さんは、接客が丁寧で、好感がもてるお店です。
お茶も、お代わりをすぐに持ってきてくれましたし。

窓の外に池があって庭があって鯉が泳いでいて、接客が良くて、内装も綺麗で、ちょっと高いけど鰻も万人受けする美味さがある。
食事をして、楽しい思い出が残りやすい店ですよね。お財布担当者以外はですけど(笑)

我が家からは距離がありますが、近所の方のちょっとしたお祝いの席として、打ってつけなお店でしょう。こういう店は、その時々の思い出を残すためにも、いつまでもなくならずに、ずっと営業し続けてくれないと困ります。

妻殿からも、「また連れて行け」との指令を既にいただいておりますから、きっと再訪する機会があるでしょう。
また、平日のビーク外の時間に行けて、池を眺めながら食事ができたら良いなぁ。


国産うなぎ専門店【一味亭】
■所在地    埼玉県ふじみ野市ふじみ野 3-4-10
■営業時間   11:00~14:00(LO  17:00~20:00(LO)
■定休日    火曜日(その他不定休あり)

■駐車場    あり



 

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