今年も、遠出はせずに過ごしたGW。
コロナ騒ぎ以降、我ながら気力が減退したというか、覇気がなくなったというか、大渋滞を潜り抜けながら行楽地を巡る計画をたてることからして、もう面倒になってしまいました。これもコロナ騒動の後遺症か? 今しばらくリハビリが必要なようです。
それでも、庭掃除と部屋の片付けだけの連休にするのも味気ないので、奥多摩という行楽地の、その一歩手前の青梅市内まで出かけてきました。
お目当ては旬の天然の山菜天ぷら。
目指した先は、新町にある『そば処 和楽』さん。
店の前まで来てみると、今年もありました、
「天然 山菜 たらの芽 こしあぶら 入荷 」の看板(喜)。
店内には、手前の土間に大テーブル席が一つ、それに畳の小上がりに座卓席が四つ。
13時過ぎの訪問で先客は一組、後から二組。
入れ替わりながら常に1卓は空きがある、私にとっては居心地の良い混み具合。
GWともなると、行楽地にある手打ち蕎麦屋は、行列ができるほど賑わうところが多いけれど、青梅の新町あたりだと、まだまだ観光コースからは離れた普通の住宅地内なので、行楽客が押し寄せることもありません。
実に素晴らしい。
🌀メニューと料理
メニューを見ると、冷たい蕎麦と温かい蕎麦が並んでいます。
昨今の材料費高騰の折ではありますが、まだ値上げをせずにいてくれています。
去年は、壁に「山菜天もり」の貼り紙があったのですが、今年は見当たりません。
店の方に伺うと、「天せいろ」を注文すると、山菜の天ぷらが二品入っているそうです。また、天ぷらを全て山菜にすることもできるとのこと。この日の目当ては山菜天ぷらですから、天ぷらを全て山菜にしてもらい、さらにとろろも追加してもらう、変則的な注文をさせてもらいました。
ご夫婦2人で切り盛りしているお店なので、料理が出てくるまで少々時間がかかることもあります。
注文後、20分ほどして奥多摩産天然山葵と鮫皮の山葵おろしを持ってきてくれたので、擦りおろしながら蕎麦を待ちます。
おろしたての新鮮で成分未調整のワサビですから、雑味も含めて鮮烈で滋味深い辛さ。
そうこうするうち、「山菜天ぷらそば とろろ付き」が配膳されました。
今年の山菜は、コゴミ、ウド、タラの芽、コシアブラ、それにアケビ。
クルクルっと丸まったコゴミは、柔らかくて新鮮なので味もしっかり。
山菜の王様、タラの芽。天然物は栽培物より、旨みがしっかりしてます。
山ウドは、ほっこりホクホクした口当たりで、私は大好きな山菜。
近頃では山菜の女王とも呼ばれるコシアブラ。繊維質が強めですが、タラの芽と同じウコギ科独特の味わいと仄かな苦味があります。
アケビは、実がなる時期ではないし、どこを食べるのかな?と思っていたのですが、新芽を食べるのですね。これは初めて。
シーズンに一度は食べておきたい山菜が、一通り揃っていて大満足。
極上の強い香りと味とまでは思いませんが、蕎麦の風味がしっかりあって、喉越しの良い蕎麦です。
おろしたての山葵とともに頂くと、とても美味しい。
とろろと卵黄の旨みが加わるのですから、そりゃあ美味いよね。滋養もありそう。
ごちそうさま。
行列に並ぶこともなく、天然山菜の天ぷら蕎麦を食べれたので大満足。
そう言えば、GW期間中なのに、今年はいつもより道も混んでいなくて快適だったなぁ。
食後、山葵が美味しかったので、お土産にも買って帰ろうと、河辺駅のさらに西側、金子商店さんまで足を伸ばしました。
青梅市役所よりも東寄りですから、まだこの辺りまでは行楽エリアでも青梅の旧市街でもない、至って普通の住宅地。
あまり西の方まで足を伸ばさなくても、奥多摩産のわさび漬けを買えるのですから、考えてみたら良い場所にあります。
妻殿が好きな季節限定のわさびの茎の醤油漬けと、私の好物の数の子山海漬けを買って帰りました。
これより西の青梅駅周辺の旧市街地まで行くと、今日は青梅大祭で大混雑しているはずですから、当然ここでUターン。他所の地域の賑わったお祭りに混ざりに行く気力は、ちょっと今はないなぁ。
今年のGWのお出かけはこれでお終い。
ですが、まぁ、こんなもので十分満ち足りた気分なのです。
【そば処 和楽】
■所在地 青梅市新町8-20-9
■営業時間 11:00 – 15:00 17:00 – 20:30
■定休日 水曜日
■最寄駅 JR青梅線小作駅 下車徒歩25分
■駐車場 1台のみ