甲信地方と呼ばれる山梨県や長野県は、中央自動車道を使えば多摩地区からも行きやすくて、ドライブするには丁度良い距離にあるのですが、行楽期の朝夕には激しい渋滞が発生して、時間と体力を消耗させられるのが難点。
山梨県内は地道に車線が増えて、以前と比べると大分マシにはなりましたけどね。
早く小仏トンネルを拡げて下さい!!・・・と切に願って幾星霜。
しかし状況が変わらないのなら、なにか工夫するしかない訳で。
我が家では週末に甲信地方へ出撃するときには、翌朝の渋滞を避ける為、金曜日の夜に自宅を出て、甲府あたりで前泊することが多くなりました。
その際の宿選びの基準としては、
1.夜遅いチェックインに対応してくれる。
2.泊まるだけの前泊なので、料金は安い方がよい。
3.できれば、翌日は美味しい朝食が食べたい。
4.叶うなら、手足を伸ばせる大浴場があったら・・・
なんてところですが、お風呂については日帰り温泉に寄ってからホテルに向かう手もあります。
いくつか条件を満たすホテルを見つけて利用しているのですが、このところ4条件のバランスが特に良いので気に入っているのが、甲府市西方の湯村温泉郷にある
『湯村ホテルB&B』さんです。
1.ビジネスホテル形式で、24時までチェックインが可能。
2.通年料金で、一泊朝食付きが7,500円からと手頃。
3.地場産食材たっぷりの朝食ビュッフェが秀逸。
4.しかも大きくはないけれども、源泉かけ流しの浴場付き・・・
と、それぞれポイントが高い。
甲府駅からは距離があるので、鉄道利用時には不便ですが、ドライブ旅行なら問題なし。
五月の連休のお出かけ前に、また利用させてもらいました。
建物は、新しいメイン館と、裏手にある昔ながらの旧館があります。
今回泊まったのは、建物は古いけれど、部屋が広めな
「旧館和風ツインルーム」。
和室として使っていた部屋に、ベットをいれてビジネスホテル風にしたんですね。
エレベーターもない古い建物なんですけど、2階までしかありませんし、値段の割にスペースがゆったりしているので気に入っている部屋です。
さて、荷物を部屋に置いたら、夕食を取りに外にでかけます。
向かったのは、ホテルの目の前にある、
お食事・割烹『花月』さん。
夜10時ごろまで営業しています。
ここのお店は、山梨らしく「山菜」や「岩魚」などの山の幸を出すかと思えば、刺身定食などの海の幸も提供してくれるオールマイティな食事処。
この季節、山梨の人には珍しくもないのかもしれませんが、タラの芽・コシアブラ・ウド・コゴミなどが入った山菜天婦羅盛り合わせが、このボリュームで650円とは格安。
おつまみとして注文したのは、馬刺しと鹿肉のタタキをセットにした
「馬鹿セット」(800円)。
日本酒は地酒がいろいろとあるのですが、この日飲んだのは
山梨の地酒・春鶯囀の純米吟醸の富嶽(750円)。
定食は、ここは山梨なのに「鯵の刺身定食」(950円)。
水槽でさっきまで泳いでいた鯵なので、鮮度抜群。
見ていると口がまだパクパク動いています。
しっかりとした美味しい夕食がとれました。
この「花月」さんが目の前にあるおかげで、湯村ホテルの魅力が3割くらいアップします(笑)
(注)現在、花月さんは閉店し、「酒房 ごっちょ」にリニューアルしています
食べるだけ食べたら、宿に戻って温泉に浸かりましょう。
自家源泉をもっているホテルなので、少しぬめりのあるアルカリ性の温泉が何とかけ流し。
飲泉もできる良質のお湯で、体がよく温まります。
一泊朝食付き7,500円と言う値段で、こんな温泉に入れる宿って貴重だと思います。
翌日の朝食は、バイキング形式。
何か食べられれば、それで十分ではあるのですが、ここのバイキングには県内の生産者から集めた地元食材を使ったお惣菜が並んでいます。
白州フランクの手作りベーコンなんてのもあって、どれも質が高い。
アイスコーヒーも地元の珈琲店の豆を使った水出し珈琲で、すっきり味でとても美味しい。
ビジネスホテルの朝食バイキングとしては、充実度がかなり高いと思いますよ。
お土産売り場では、手頃な県内産ワインの品揃えが充実。
実際に泊まってみて、気に入ってリピーターになろうと思ったら、メンバーカードを作って、さらに割引の料金で利用することもできます。
温泉の泉質以外は、とびっきり贅沢な揚げ揚げ感⤴️まではないのですが、内容充実でコスパの高い宿です。
遠出の際の前泊以外にも、今度は連泊してノンビリ甲府観光でもしてみようかなと思わされる宿なのでした。
【湯村ホテルB&B】
▪️所在地 山梨県甲府市湯村3-3-11
▪️Web-site http://www.yumura-hotel.com/
▪️「じゃらん」で見る⇩