東京都下「多摩エリア」を中心に「グルメ」「ドライブ」「旅行」「日々のあれこれ」

食事処『けやき』@国分寺市北町〜お寺の隣の寿司割烹


国分寺市北町界隈の五日市街道は、西武国分寺線の踏切があるために渋滞しやすく、できれば通らずに迂回したいルート。でも沿道には、中国料理の浜木綿や、手打ち草部うどんののらやなど、魅力的な飲食店が並んでいるエリアでもあります。

そんな通り沿いにあって、気にはなっていたけれど、今まで通り過ぎるばかりだったお店が、
寿司割烹を名乗る食事処「けやき」さん。

寿司割烹と書いてあると、少々敷居の高さを感じるのですが、回転寿司屋より落ち着きがあって、カウンターのみの高級店よりは気軽に入れるような寿司屋を開拓したくて、訪れてみました。


🌀アクセス

『けやき』さんの所在地は、国分寺市北町二丁目
五日市街道国分寺高校北交差点の西側に店はあります。

東隣は中国料理の浜木綿で、西隣はセプンイレブン。
店名通り、大きなケヤキの木が目印

駐車場は、店の前に数台分あり。
隣のセブンイレブンの敷地と繋がっていますし、ここの駐車場が車で埋まっているところを、通りがかりにみたことがないので、車を駐めるのに苦労することはなさそう。

最寄駅西武国分寺線鷹の台駅となりますが、歩くと20分程度かかるので、車で利用が便利なお店です。

ちなみに、この店の前に限らず、五日市街道沿いにはケヤキの大木が多く残っています。その経緯としては、古来、水田作りに適さない不毛の荒地だった武蔵野台地を、有能な江戸幕府が玉川上水から分水して用水路をまわし、農地の開墾を進めていったのですが、それに伴い、周辺の農村から集められた開拓農民たちが、住居の周りに空っ風を避けるために防風林つくりました。その屋敷林の名残りが、このケヤキなんだそうです。ケヤキの木は、大きく育てば材木として価値が出ます。また、その大量の落ち葉は、農地の貴重な肥料ともなっていたはずです。
かつては「もぐら街道」と呼ばれるくらい、鬱蒼としたケヤキ並木が続いてらしい五日市街道ですが、宅地化が進んだ今となっては、役割を終えてその数を減らしているのです。


🌀外観と店内の様子

お店の外観は、木造モルタル造りの平家の一軒家。そう大きもない昭和な日本家屋。
初訪問で混み具合がわからなかったので、週末の夕方開店直後の17時ごろに伺いました。

暖簾を潜って店内に入ると、壮年の大将がワンオペで迎えてくれました。

席は、カウンターのほかにテーブル席と・・・

小上がり席が3つほど。

それに加えて、小さめの個室と・・・

大きめの個室が一つずつ見えました。

隣は大きな曹洞宗の寺院があるので、法事や近所の方達の食事会に使われることが多いのでしょう。

この日は、早い時間だったので先客はなし。 予約して個室に入った家族連れと、予約なしの二人組が後から来店してきました。


🌀メニューと料理

店頭のメニューボードを見ると、寿司メニューと定食メニューがあって、
寿司には、特上・上・並の握りに、上・並のちらし、それに中トロ・鉄火・穴子・いくらの
定食には、刺身などの海鮮系のものと、焼き物・唐揚げ・鰻重の定食
がありました。

寿司、定食ともに、まぐろの仕入れに自信をもっているように見受けられ、それに生魚が苦手な人向けの定食を加えた、万人向けのラインナップとなっています。
これなら、それぞれ好みの違って口煩い親戚一同が法事で会しても、どうとでも対応できそう。

テーブルに置かれたお品書きには、刺身揚げ物など、酒のツマミになりそうな一品メニューも並んでいました。

某グルメサイトの口コミ情報では、基本、寿司屋なのに鳥の唐揚げの評価が高かったので、ちょっと気になるところです。


さて今回の訪問は、落ち着いた店内で、ちょっとだけ贅沢な寿司を食べられる店か否かを調べるのが目的ですから、私が注文したのは、特上にぎり(2,970円)

パッとみて、最近お目にかかることが減った赤貝と、しっかりと形を保った雲丹が入っているところが好印象(喜)

鮪は、大トロ中トロの2貫入り。贅沢感があります。

タコ刺しが二切れ、酒の肴的に添えられているのが特徴的で微笑ましい。

巻物のトロタクも脂がのっていいお味。やはり鮪はどれも美味しい。

雲丹は、回転寿司屋の溶けて崩れてしまったようなものとは、ランクが違います。

身の厚い赤貝も、食べ応えがあって美味しい。
赤貝って、昔はもっと庶民にも身近な貝だったよね。

鮪は本当に美味いや。これなら口の悪い親戚衆に食べさせても、文句言われる筋合いはないやね。

海老は、甘海老が二匹かぁ。
特別感はないけど、甘海老は甘くて美味いし、そもそも海老は何でも好きだから、文句はありません。

これにさらに旬の白身魚でも加われば最高なんだけど、問題なく安定的に美味しい握り寿司って感じです

一昔前までは、このくらいのレベルの握り寿司を出前してくれる、個人経営の寿司店がいくつかあったけれど、今はうちの近所からは減ってしまいました。Uberや宅配専門店の寿司では、同じ値段を出してもこのレベルには届かないんだよね。

同行の妻殿は、好物の茶碗蒸しに誘われて
『刺身定食』(2,200円)を注文。

おぉ、この鮪は大トロクラスか?
しかも三切れも入ってる!

ハマチがあるなら、握り寿司にもハマチが欲しかったなぁ。

値段的には「上にぎり」相当。
激安とは思いませんが、茶碗蒸しも付いているし、納得のできる内容だと思います。

ご馳走様でした。
この日は店内も静かだったし、なんだか懐かしさを覚える握り寿司を食べることができて、満足のいく夕食となりました。


ネット情報によると、以前はご高齢の先代夫婦とともに店を切り盛りしていたようですが、今はオンオベの様子。予約して来店した家族連れのグループが来てからは、揚げ物の音が聞こえてきたり、準備におおわらわな様子でした。

お彼岸やらお盆の時期は避け、ランチにしても夕食にしても早めの時間帯に、時間に余裕をもって来店するのが良いかもしれません。

なに、この店まで来て、万が一入れないということがあっても、すぐ並びに美味しい中華料理屋とかうどん屋がありますから、なんとでも対応はできるので心配は要りません(笑)


寿司割烹『けやき』
■所在地   国分寺市北町2-29-6
■営業時間  11:30-15:00  17:00-22:00
■定休日   火曜日
■最寄駅   西武国分寺線 鷹の台駅 下車徒歩20分
■駐車場   有り



 

最新情報をチェックしよう!