【2019年6月 残念ながら閉店】
とある休日の夕方のこと。
所用を片付けて小平市内を車で通行中、もう準備するのも面倒になってきたので、外で早めの夕食を食べて帰ることになりました。
車で乗りつけやすくて、17時前の中途半端な時間でも開いている、かつファミレスではない店となると思いついたのはこちら、
手打ちうどん・蕎麦の『甚五郎」さん。
店の所在地は小平市鈴木町。
小金井街道沿いにあって小金井公園の少し北側、鈴木町の交差点よりは南側に位置しています。
車で走っていると、緑色のこの大きな看板が目印になります。
駐車場がとても広いので、車は停めやすいですね。
最寄り駅としては、西武新宿線の花小金井駅。
駅から歩くと、南口に降りて徒歩で10分程度かかります。
北口にも蕎麦屋はあるので、駅から食事のためだけにここまで歩くこともないでしょうけど、この店からもう少し南に歩くと小金井公園があります。公園で遊ぶ行き帰りに立ち寄っても良さそうな立地です。
建物は、大きめな和風の一軒家。
入り口横には、ガラス張りの麺打ち場が見えます。
「甚五郎」という屋号を聞くと、「うどん」がメインのイメージがありますが、北海道産の玄蕎麦使用などとアピールしていますので、蕎麦にも力を入れている店のようです。
どっちがメインなのかな?
またこのお店は、午後の休みを入れずに、午前11時から夜まで通しで営業しているので使い勝手が良いんです。
特に食事の時間が不規則になりがちな休日には、とてもありがたいですね。
店内は広く、テーブル席が並んでいて席数は多い。
これなら席待ちの行列に並ぶ心配もなさそうです。
雰囲気としては、清潔感はありますが、テーブルの間隔は狭めで高級感まではありません。
家族連れでも一人でも、気取らずに食事に来れるようなお店です。
この日は中途半端な時間に来たこともあって、先客は二組ほど。
隣の客と距離をとって、のんびり食事することができました。
メニューを見ると、なかなか充実したラインナップ。
うどん・蕎麦の単品から、
空腹時には嬉しいセット物、
鍋ものやご飯ものもあって、季節や好みを選ばない品揃えとなっています。
ただ、うどん店としては全体的に価格設定が少々高めに感じます。
でも蕎麦屋としてなら、こんなものかな?
近くの小金井カントリー内のレストランよりはリーズナブルでしょうけど、ゴルフ客向けの価格のようにも感じますね。
さて、注文したのはこちら「当店おすすめメニュー」の文字に惹かれて
「イベリコ豚の肉汁せいろ」(1,000円)。
うどんは、この近辺の「武蔵野うどん」の名店のものと比べると、色が白くて細めで、ガシガシ噛まないと食べられないような固いものではなく、適度に腰があって喉越しの良いうどんでした。
何か特徴があって「絶品!」と叫ぶようなところはありませんが、手打ちうどんとしては十分美味しいものです。
師弟関係があるのかどうかわかりませんが、他の「甚五郎」を名乗るうどんも、そう言えばこんな感じでしたね。
肉汁には、その「イベリコ豚」が入っています。
脂身の美味しい豚肉ではあるのですが、細切れになってしまっては正直、感動するような味の変化は感じません。
トンテキくらいの厚さにでもしないと、区別はつかないんじゃないですかね。
これはイベリコ豚に限らず、他の銘柄豚でも同じことでしょう。
でも、この店のメニューの中ではそう高い方ではない1,000円のうどんですから、過大な期待はせず、劣った肉は使っていない安心感と、雰囲気としての高級感を楽しみます。
もう一品、妻殿の注文したのは「天ざるうどん」(1,600円)。
うどんは同じもの。
天麩羅には海老が2本入っていて、そつなく揚がっています。
内容からすると「高すぎる」とは思いませんし、味も納得できるものです。
ごちそうさまでした。
ここのお店には平日の昼間も含めて何度か来ていますが、大混雑している場面には遭遇していません。
きっと、(内容からするとそう高いとは思わないのですが)ちょくちょく通うには「微妙」に感じる価格設定が原因なのでしょう。
でも、営業時間が長くて、車が停めやすくて、混んでいない「手打ち」うどん店として、使い勝手の良さは大きな魅力。
田舎の食堂的なのんびりした雰囲気にも気が休まります。
遠くから狙って来る店ではないでしょうが、一人でも大人数でも、近くで食事場所を探しているなら、候補に挙げて良いお店です。